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2008年10月

読書週間

「今日から読書週間」と新聞に出でいました。毎年この時期には、子どもたちが本を読まない…という話題になります。今の子どもたちのまわりにはいろいろな刺激があり、ささやかな読書意欲など消しとんでしまうのが現実でしょう。子どもだけでなく、大人だって読まなくなっています。まずはテレビを消すこと、周囲の大人が読書に没頭している姿勢を示すことが大切だと思います。

読書は人生のいろいろな局面で自分を助けてくれます。

DNAの二重螺旋構造を発見し、ノーベル賞をもらったジェームス・ワトソン博士が、インタビューでこんなことを言っていました。博士は遺伝子で知性も外見も決まってしまう…と言っていた人です。昔から繰り返し遺伝子操作の必要性を訴えていました。「あなたが科学者として成功したのは、いい遺伝子を持っていたからですか?」という内容の問いに対して、「私が成功したのは、私に読書の習慣をつけてくれて、大学に行かせてくれた両親のおかげです。」と言ってました。

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学習塾と古本

わたしは毎日書店に行きます。もっぱら古本屋です。新刊の書店も行きますが、行く回数は古本屋のほうが断然多い。読書はわたしにとって性癖のようなもので、同時に5~6冊読むのが常です。新刊の書店はどこに行っても品揃えが似ているので、発見がありません。古本屋はそれぞれ個性があり、発見が多く、良書に巡り会う可能性が高い。私の住んでいる荻窪は、あまり古本屋がありませんが、となりの西荻は店数もたくさんあり、しかも深夜までやっているところもあり、とても便利です。だから夜の散歩のときに西荻まで足を伸ばすことがよくあります。

ところで、教室で使用する教材も、古本を利用する場合があります。だんだん教科書が薄くなり、指導項目が削られていくと、書店で売られている問題集や参考書も当然教科書の内容に対応していきます。新刊の問題集はどの出版社のものも同じような内容で、薄いものが多くなんだかやりがない。昔の問題集は、問題数が多く、難しい問題もあって応用・発展レベルの練習に適しています。

また私立の中高では、今の指導要領ではなく旧課程のまま指導する場合もあり、そういうものは今の問題集にはのっていません。したがって古い問題集を使うことになります。

したがってわたしの教室では、参考書・問題集も古書で探して利用することがあります。一度戦前の英語文法の参考書を見たことがあります。これはさすがに授業では使いませんが、仮名遣いが古くて読みにくいということをのぞいては、内容は解説がしっかりしていて十分今でも通用するものでした。時代・状況は違っても、同じような勉強がなされていたのですね。

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指導力不足

10/18の産経新聞に「平成19年度、全国の公立小中学校の教員採用試験に合格しながら1年間の試用期間語に正式採用されなかった教員が過去最多の301人となった…」と掲載されていました。これは「教育委員会が厳格に判断したことが要因の一つ」だそうです。厳格に判断するのはいいことです。でも当たり前ですよね。

家庭で先生を批判するのはよくない。子どもが先生の言うことを聞かなくなるから。などということが以前はよく言われたものです。先生を批判するのはよくないのでしょうか。わたしはいいと思います。どんな職業だって、厳しい目にさらされていないとだめになっていくのは当然ですから。批判を受け止めて、乗り越えるべきでしょう。

「一方、児童や生徒を適切に指導できずに指導力不足と認定された教員は371人で減少傾向にある」そうです。どんなところが指導力不足なのかというと、「どの授業も場当たり的」「児童が理解しているかを把握しない」ということなのだそうです。

「どの授業も場当たり的」はまずいですね。しっかりしたスケジュール感覚がないといけません。わたしの教室の授業でも、今のこの進度でいいのか、遅くないのか、遅ければどこで取り戻すのか…などは頭から離れません。試験は待ってくれないですから。

「児童が理解しているかを把握しない」。これは生徒が40人くらいいる、学校のクラスでは難しいでしょう。塾に行っている生徒もいればそうでない生徒もいる。勉強に関心のある生徒と関心のない生徒が混ざっているのでは大変でしょう。全員が十分にわかった、という状況はないでしょうから、どこかで見切りをつけないといけません。わたしが子どもの頃は、クラスの出来ない子に先生がわかっているか確認していました。そして「おまえがわかっているなら、大丈夫だな」って言って先に進んでいました。いいやり方ではあります。今そういうことをやると怒られるのでしょうか。

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言葉はおもしろい

国語の読解問題の長文を読んでいたら、『鹿おどし』についての記述が出てきました。竹筒の中に水が流れ込み、一杯になったら水の重みで跳ね上がり、カーンという音がするやつです。実物はめったには見ませんが、高級な料亭の庭などにはあるのでしょう。でもなぜ『鹿』という漢字で『しし』と読むのだろう。このことを生徒に質問されても、わたしは説明できない。…ということで調べました。

『しし』というのは漢字では『宍』と書いて、食用の肉の意味でした。古来日本の食用の動物といえば猪や鹿などで、それらを『しし』と呼んでいたのだそうです。今『いのしし』というように、昔は鹿も『かのしし』といわれていました。そうか、だから『鹿おどし』で『ししおどし』と読むのですね。

調べるとおもしろいですね。言葉は大事にしたいと思います。

さて、その後の実際の授業では、なぜ『鹿』という漢字で『しし』と読むのだろう、なんて思う生徒は誰もいませんでした。

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学校説明会

この時期は学校説明会に行きます。

生徒たちが受ける可能性のある私立中学・高校の学習塾対象入試説明会です。時間がある限り行くようにしています。合格最低点や推薦の実際の基準、出題の傾向など、入試担当の先生から直接聞いてきます。

また施設もチェックしてきます。私立校は施設が公立と比べものになりません。ある高校で、ボタンひとつ押すと、講堂のステージや席が収納されてしまい、バスケの試合ができるアリーナに早変わりする、というのを見て感動しました。ただしいろいろと確認が必要。立派な食堂がありながら、実は高校部しか利用できなくで、中学部はお弁当、という学校もありますから。

わたしはこのときに、もし自分の子どもがここに通うとしたら気になる点はないか…という目でいろいろと見てきます。一番気になるのは、その学校の生徒たちの様子です。休み時間の様子なんかがとても参考になります。どんな話題で生徒たちが話しているのかを聞くようにしています。

また校長先生が話がうまい学校は、それだけで魅力が増します。雰囲気が明るくて、人を引きつける話ができる校長先生は、指導力があるはず。そういう校長先生がいる学校は安心できます。なかには「あのー」とか「えー」とかを何回も言いながら、ぼそぼそと話す校長先生がいますが、なんだか心配になります。

志望校を選ぶ場合は十分に情報を集めることが重要です。この場合集め過ぎるて困ることはありません。書面の案内には書いてないこともたくさんあります。書面だけでは、校長先生の人柄はわかりません。本人も保護者の方もできるだけ多くの学校を見に行くようにしましょう。

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受験のシンデレラ

『受験のシンデレラ』(和田秀樹著)を読みました。わたしと考え方が近いので、和田秀樹さんの本はよく読みます。この小説は同名の映画のノベライズです。映画はまだ観ていません。忙しくてなかなか映画館には行けないですね。とくにこの夏~初秋はほとんど休みがなく、疲労感や倦怠感が日常化していました。だいぶ涼しくなってきましたので、気分を変えてまたがんばりたいと思います。わたしは弱虫なので暑いのがどうも苦手です。寒いのもだめですが。

この『受験のシンデレラ』は、癌で余命が一年半しかないと宣告された東大受験指導のカリスマが、偶然出会った高校中退の少女を無償で指導して合格させる…というお話です。東大を受けるための勉強のノウハウがかなり具体的な書かれているので参考になります。使用する参考書は実際に市販されているものが出できます。どんなスケジュールで勉強すればよいかということもわかります。

わたしの教室でも過去に少しだけ東大に合格した生徒がいます。ほとんどの生徒は中学受験から大学まで、中堅~上位校をねらい、だいたい合格しています。わたしは受験のカリスマでもなんでもありませんし、一流校に特化した指導をしているわけでもありませんが、蓄積された指導ノウハウはかなりあります。できる子に対しても、できない子に対しても、対応できます。

『受験のシンデレラ』では、勉強する少女がとても素直で、言われた通りにがんばろうとします。そしてどんどん伸びていきます。この素直さが重要です。どんなによい方法があろうと、素直でないとなかなかうまくいきません。もちろん生徒の考えは聞きますし、本人の意見をやり方に取り入れることもします。しかし自分のやり方にごだわりがあり過ぎると、中途半端になります。「ともかく言われた通りにやってみよう」と思ってくれる生徒はぐんと伸びます。

素直さは、若いうちの勉強だけでなく人生のいろんな局面で大切ですね。

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